CA ARCserve® D2D r16 Update 7 リリース ノート
1.0 はじめに
2.0 拡張機能
3.0 修正された問題
4.0 既知の問題
5.0 制限事項
6.0 インストール
6.1 前提条件タスク
6.2 インストールの手順
7.0 CA への連絡先
1.0 はじめに
CA ARCserve D2D r16 Update 7 リリース
ノートをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このリリース
ノートには、この更新に関する重要な情報が記載されています。
2.0 拡張機能
この更新では、以下の拡張機能が CA ARCserve
D2D に追加されました。
- 復旧セットの作成オプション(必要に応じて、無限増分バックアップを無効化)。
保持する復旧セットの数を指定できます。復旧セットはフル
バックアップで始まり、復旧セットの数がユーザの指定数を超えると、古い復旧セットがマージされる代わりに削除されます。
- 複数セッションを同時にマージします。
このプロセスでは、マージ
ジョブを専用のアプリケーションで行うようにしました。これにより、マージ
ジョブで複数のセッションを同時にマージできます。
マージ ジョブは、オン
デマンドで開始/停止、一時停止/再開することができ、他のジョブに影響を与えません。
この新しいマージ
プロセスでは、各ブロックの最新の変更のみがマージされるので、複数の読み書きが回避されます。
このマージ
プロセスは、中間増分バックアップ中に同じブロックに発生した変更をすべて無視します。
複数のセッションを同時にマージすると、セッションを個別にマージするより高速に処理されます。
- Nimsoft 用 CA ARCserve D2D プローブ。
Nimsoft 用 CA ARCserve D2D プローブは、CA ARCserve
D2D のアラートおよびバックアップ ジョブ
ステータスを Nimsoft
サーバに送信するソフトウェア
モジュールです。 Nimsoft
インフラストラクチャ マネージャと Nimsoft
Unified Management Portal
(UMP)の両方でアラートを表示できます。
ただし、UMP ではジョブ ステータス
データのみを表示できます。 Nimsoft
を使用してアラートやステータスをモニタする利点は、1
つの場所から複数の CA ARCserve D2D
サーバを一元的にモニタできることです。
また、Nimsoft のプローブ
ユーティリティを使用して、フル
バックアップ、増分バックアップ、検証バックアップなどの
CA ARCserve D2D コマンドを実行できます。
3.0 修正された問題
この更新では、以下の問題が修正されました。
- [クラウド環境設定] ダイアログ ボックスで
[富士通クラウド(Windows Azure)]
に対して表示されるデフォルト ベンダー URL
が間違っている問題。 (テスト修正 T245774)。
- "ドメイン¥ユーザ名" または
"マシン名¥ユーザ名" ではなく "ユーザ名" が
入力される場合、ファイル
コピーのクラウド環境設定を指定すると、無効なユーザ名メッセージが表示される問題。
(テスト修正 T245780)。
- リソースが制約を受けているシステム上でファイル
コピー ジョブがクラッシュする問題。
(テスト修正 T2D2877)。
注: オペレーティング
システムのリソースが著しく制約されている場合、この修正を適用しても解決しない場合があります。
- CA ARCserve Backup を使用して CA ARCserve D2D
のデスティネーションにバックアップしようとすると失敗し、バックアップ
デスティネーションが CA ARCserve D2D
のマージ/パージ処理によりビジー状態であるという誤ったメッセージ(エラー
AE0802)が表示される統合上の問題。
この問題は、前回のマージ/パージ処理中、デスティネーションからマージ
ロック
ファイル("merge.lck")が適切に削除されなかった場合に発生します。
(テスト修正 T2D2878)。
- システム ファイル("Thumbs.db")のリストア
ジョブに長時間を要する問題。
このファイルは、画像を表示する際に自動的に生成されるものなので、バックアップまたはリストアの必要はありません。
この修正を適用すると、このファイルはリストアの対象から除外されます。
(テスト修正 T2D2893)。
- 仮想ディスク サイズが 256 GB
を超える場合、CA ARCserve Central Virtual Standby
による ESX 5.0
サーバ上での仮想マシンの作成が失敗する問題。
(テスト修正 T2D2899)。
- Exchange 詳細リストア
ジョブがクラッシュする問題。
(テスト修正 T2D2904)。
- バックアップ先に十分な空き領域がない場合に復旧ポイントのマージが失敗する問題。
マージするセッションが両方ともフル
バックアップの場合、CA ARCserve D2D
は空き容量をチェックせずにマージの続行を許可します。
(テスト修正 T2D2907、T2D2908)
- MS Exchange 2003、MS Exchange 2007 および MS Exchange
2010 が混合する環境での実行時に、MS Exchange
メールボックスをリストアすると、"アカウント用の権限不足"
というメッセージが表示される問題。
(テスト修正 T2D2912)。
- 以下の状況で、CA ARCserve D2D
によるファイルのリストアが妨げられる問題(テスト修正
T2D2914)。
- バックアップ
ジョブが圧縮および暗号化なしで実行された場合。
- 以下のメッセージが AFStor
ログに表示されますが、アクティビティ
ログにメッセージが表示されません。
- CA ARCserve D2D ホーム
ページのサマリ情報でロード状態が続き、その後タイムアウトする問題。
原因は、AFcoreFunction.dll
のクラッシュです。これによって、Web
サービスがタイムアウトし、バックアップ
ジョブがクラッシュします。 (テスト修正
T2D2920)。
- CA ARCserve D2D による Microsoft Exchange 2007 または
Microsoft Exchange 2003 の Mailbox
添付ファイルのリストアが妨げられる問題。
(テスト修正 T2D2921)。
- Vstore で S00000000XX_bak
フォルダのパージ中に復旧ポイントのマージが失敗し、それ以降のバックアップ
ジョブがクラッシュする問題。
(テスト修正 T2D2924)。
- Exchange
ログのパージが毎日有効になっていても、Exchange
トランザクション
ログのパージが妨げられるという、CA ARCserve
Central Host-Based VM Backup for VM の問題。
(テスト修正 T2D2925)。
- 一定の条件下で、バックアップ先および復旧ポイントのコピー場所の識別に失敗する問題。
たとえば、両方のデスティネーションが USB
ディスク上にある場合などが該当します。
(テスト修正 T5E5158)。
- ファイル
コピーのデスティネーションをクラウドに設定しようとすると、ある状況において、富士通クラウド情報が失われる問題。
(テスト修正 T5E5166)。
- VM データ
ストアがロードに数分かかり、数分間ハングした後に[リストア]ボックスが非表示になるという、仮想マシンのリストア時の問題。
この問題は通常、ユーザが以下のタスクのいずれかを実行する際に発生します発生します。
(テスト修正 T5E5168)。
- CA ARCserve Central Host-Based VM Backup
によって仮想マシンのバックアップを別の場所へ復旧します。
- 多くのデータ ストア(30
以上)が付属している vCenter
への接続を選択します。
- 不正なネットワーク環境またはバックアップ先の集中的な読み書きなど、ある状況で検証バックアップ
ジョブがクラッシュする問題。
(テスト修正 T5E5169)。
- カタログ ジョブが生成されなくなる問題。
(テスト修正 T5E5172)。
- 復旧ポイントに Windows システム
ボリュームが含まれている場合でも、システム
ボリュームがバックアップされず、復旧ポイントから
BMR
を実行できないことを示すエラーが発生する問題。
通常これが発生するのは、システム
ボリュームがパーティション
タイプ/属性が異なる OEM システム
ボリュームである場合です。
注:
この修正を適用した後に、増分バックアップを実行する必要があります。
この修正では、この修正の適用前に作成された復旧ポイントは修正されません。
これらの復旧ポイントから BMR
を実行する必要がある場合は、サポートにお問い合わせください。
(テスト修正 T5E5174)。
- カタログ ジョブが失敗し、以下のエラーが
activity.log に記録される問題。
予期しない例外エラーが vmdkimgdll.dll
で発生しました(テスト修正
T5LF146、T5LF163、T5LF165)。
4.0 既知の問題
以下の問題がこの更新に存在していることが判明しています。
- Windows XP システムに CA ARCserve D2D r16
をリモート展開しようとすると、次のエラーで失敗する場合がある:
リモート ターゲット
ホストからインストール
ステータスのフィードバックを取得できませんでした。
症状:
タイムアウト
エラーまたは不正なネットワーク接続によりこのエラーが発生する場合があります。
XP システム上では、CA ARCserve D2D
インストールの完了が示されますが、再起動は失敗します。
システムを手動で再起動することはできません。
そのため、ハードウェアの再起動が必要になります。
この問題は Windows XP の既知の問題です。
解決方法:
CA ARCserve D2D を展開する前に以下の Microsoft
のパッチを適用するか、または CA ARCserve D2D
を、Windows XP
システム上にローカルにインストールします。
- ボリューム
エクステントがディスク全体に及ぶ場合、カタログ生成プロセスが応答を停止する場合があります。
症状:
ボリューム
エクステントは、ディスク全体で複数の論理エクステントを持つことはできません。
この動作はストライプ
ボリュームで発生し、単純なボリューム、ミラーリングされたボリュームおよびスパニング
ボリュームでは発生しません。
解決方法:
この動作が発生するのを防止するために、ボリューム
エクステントがディスク上で連続しているか、バックアップからこの種のボリュームを除外するようにする必要があります。
- "HP StorageWorks D2D4106"
デバイス上のネットワーク共有が CA ARCserve
D2D
のバックアップ先として使用されている場合、バックアップ、リストア、マージおよびその他の操作で、断続的なエラーが発生します。
バックアップ先としてこのデバイスを使用することは、お勧めできません。
- 圧縮および暗号化が行われないバックアップについては、一時停止後にマージを再開できない場合があります。
弊社は、現在この問題の解決に取り組んでいます。
5.0 制限事項
以下の制限がこの更新に存在していることが判明しています。
- マージ可能なセッションが複数ある場合、マージの一時停止/再開機能は圧縮セッションのみを対象とします。
- CA ARCserve D2D
では、バックアップ先フォルダを ARCserve D2D
ビューに変換するには、ファイル属性
"system" が必要です。 ただし、一部の NAS
ファイラでは、ファイル属性 "system"
はサポートされていません。そのため、送信先を
ARCserve D2D ビューに変更できません。
- リモート展開によって CA ARCserve D2D
をアップグレードする場合、CA ARCserve
Universal Agent サービス(r16
以降)がターゲット
コンピュータ上で実行されていると、展開が失敗する可能性があります。
この問題を回避するには、CA ARCserve Universal
Agent
サービスを停止してから、アップグレードを実行してください。
6.0 インストール
以下のセクションでは、インストールの前提条件およびインストール手順について説明します。
6.1 前提条件タスク
この更新をインストールする前に、以下の前提条件タスクについて考慮してください。
6.2 インストールの手順
この更新は、以下の 2
通りの方法でインストールできます。
注: D2D プローブは、Nimsoft インターネット
アーカイブから、ダウンロードし、インストールできます。
7.0 CA への連絡先
テクニカル
サポートの詳細については、弊社テクニカル
サポートの Web サイト(http://www.ca.com/jp/support/)をご覧ください。
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